イベント会場や街頭など、多くの人が行き交う場所での広報・宣伝手段としてチラシは効果的です。チラシを断る人も、すぐに捨ててしまう人もいますが。直接顔を見て渡すことができ、配布する時に一声かけられるため受け取った人は「とりあえず見てみよう」と思い、手元に残してもらえる確率が上昇します。
その際重要なのが、チラシの読みやすさです。用紙の種類や品質、印刷技法にこだわったチラシを配布しても、読みにくいものであれば必要な情報は伝えられず、捨てられてしまうだけです。
読みやすさを左右するのは「色」と「レイアウト」です。今回は特に「レイアウト」に絞って解説します。「チラシデザインは素人には難しい」とはよく言われますが、実は、いくつかのポイントを抑えるだけで読みやすいチラシが作れるのです。
<レイアウトの基本>
人の視線は、チラシが縦書きの場合は右上から左下へ、横書きの場合は左上から右下へ、ちょうどアルファベットの「Z」のように動きます。視線の動きを意識して、チラシの「起承転結」を配置する必要があります。
例えば、イベントの告知をする場合は、左上に掴みとなるキャッチコピーを、続いて右上にどのようなイベントを行うのかの概要、左下から右下にかけて、開催場所、開催日時、連絡先などを記載しましょう。
この際、チラシに全ての情報を載せてはいけません。イベント用特設ページへアクセスできるURLやQRコードを掲載し、詳細情報はそこに掲載しましょう。なぜなら、チラシの紙面は情報を掲載できるスペースが限られているため、どうしても全ての情報は載せきれません。無理に詰め込んでは、遠目から見た時に字ばかりの、非常に読みにくい、何が書いてあるかすらも分からないチラシになってしまいます。
<文字は左ぞろえ?中央ぞろえ?右ぞろえ?>
チラシに記載する文字について、チラシデザインの初心者が行ってしまいがちな間違いは「なんでも中央ぞろえにしてしまう」です。確かに中央ぞろえにすると、見た目がすっきりして見えます。しかし、中央ぞろえにするとどうしても左右のスペースに無駄が出来てしまいます。情報掲載スペースが限られている以上、スペースは有効活用するべきです。
イベント名など、中央ぞろえにしなくてはならない理由が無い限り、基本的に文字は左ぞろえで配置しましょう。
<文字は可読性の高さを重視>
また、文字に関して初心者が陥りがちなミスが、「特徴的なフォントを使う」ことです。もちろん、和をモチーフにしたチラシで行書体を使うなど、コンセプトにあったフォントを使うことの重要性は否定しません。しかしながら、個性を出すために特徴的なフォントを使った結果、チラシを受け取った人が文字を読めず、せっかくのチラシが捨てられてしまうということが往々にしてあります。
特徴的なフォントを使うのは掴みのキャッチコピーのみにし、説明部分にはゴシック体を使うことを推奨します。
以上3点を意識すれば、誰でも読みやすいチラシを作ることができます。大量のチラシを配布する予定があるのならば、安価で高品質なチラシ印刷を行う印刷所を利用しましょう。チラシ印刷の業者では、A7~A3,B8~B4サイズまで、幅広いチラシ印刷に対応しています。ワンストップで印刷・配送を行っているような業者なら安くスピーディな対応が期待できます。